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今夜の番組チェック

ねこばなし 4

Episode247     やっぱり黒が好き

 硝んちに遊びに行っていたかみつくが、硝といっしょにコンビニに行って帰ってきたら、加藤三郎がなにやら小さい物の上で丸くなろうと必死になっていた。
 ん?
「ぎゃあああ、加藤やめれ〜! テープが割れるー!」
 加藤はかみつくが硝に貸していたビデオテープ(もちろん外装、黒)のうえで一生懸命丸くなろうと試行錯誤していたのだ。
 取り上げようとすると怒る。
 が、そのうち乗るのは無理と判ったらしく、両前足で抱え込んで枕にして眠り込んでしまった。
「加藤、おまえ、自分の図体がどれほどデブだか判ってないのか〜?」と心の中で呟くかみつくだった。

Episode251     猫の涙

 朝ご飯を食べているとイッパイアッテナが寄ってきて、「うな」と鳴いた。
「はい、はい」と応えて膝に乗りやすいように胡座をかく。
 と、足首のあたりに顔を寄せたイッパイアッテナの動きがとまった。
 あれ、膝に乗りたいんじゃなくって、かまって欲しいだけだったのかな? と思っている間になんとなく躊躇しながらも脚のうえにきて、落ちつかなげにくるっと回ってから寝そべった。
 その様子で思い出した。
 今朝は蚊に刺された足首がかゆかったので、朝ご飯の前にキンカンをたっぷり塗りつけたのよねー。そうかー、私の足からキンカンの臭いがしたから、膝に乗るのやめようかどうしようかって悩んでたんだー。
 と納得してふとイッパイアッテナの顔を見ると……
 目の下に大粒の涙が!
 いやー、初めて見たわ、猫の涙。泣いちゃうくらい刺激的だったのね、キンカン。と、かわいそうにと思いながらも、ちょっと笑いながらティッシュでその涙を拭ったのでした。

Episode256     トラウマ

 ドラッグストアでペット用品コーナーを見ているとヒモ付きのネズミのおもちゃが安くなっていた。
 昔はイッパイアッテナもみやびも夢中になってこういうおもちゃで遊んだんだよね。でも大人(というかそろそろ年寄り)になったのと、おもちゃの形に飽きちゃってあんまり遊んでくれなくなったからなー、とか思いつつ、でも、遊んで欲しそうにはするんだよねー、ひょっとすると長い事こういうので遊んでいないから、また新鮮に見えて遊ぶかも? と買って帰った。
 そしたら大当たり! みやびもイッパイアッテナも久しぶりに大ジャンプ(しかし以前ほどの高さもキレもない)を見せる程の熱中ぶり。
 こりゃー、おもしろいわ。と飼い主も一生懸命遊んでいると……
 ゴンッ!!
 ものすごい大音声。
 テーブル下から獲物を狙っていたイッパイアッテナが飛びかかろうとしてジャンプした時にしたたかに頭をぶつけた……らしい。今は布団かけてないけど、元々このテーブルはこたつで、下面が平らじゃなくって縁があるのよねー。で、多分そこにぶつけたんだと思う。
 なんかフラフラとテーブル下からはい出してきたイッパイアッテナは
「大丈夫か?」
 という私を普通の顔(まあ、猫に痛そうな表情なんてないんだけど)で見上げると、そのまま隣の部屋へ歩いていった。
 大丈夫……だったのかな?

 翌日――
 イッパイアッテナが遊んで欲しそうにしていたので、例のおもちゃをとりだした。引き出しを開け、棒を手に持ったところまでは期待をこめた感じで私の傍にくっついていたんだけど、ヒモの先のネズミがでてきたとたん、いそいそと隣の部屋へ歩いていく。これってひょっとして、ネズミを見て痛かった事を思い出したのか?
 そのまた翌日――
 前日と同じ事が繰り返された。そのまたまた翌日も。
 うわー、これはイッパイアッテナの頭に「ヒモ付きネズミ イコール 痛い」というのがインプットされたに違いない。別にネズミが痛くする訳じゃあなくて、自分で勝手にテーブルにぶつかったんだけどなー。にしても、変なトラウマ抱え込んだなー。猫のクセにネズミのおもちゃを怖がるか。

 しかし、やはりイッパイアッテナは鳥頭だった。旦那がイッパイアッテナが逃げるところを見たい、と数日ぶりにネズミおもちゃを取り出したところ……しっかり遊んだそうです。
 もう痛かった事忘れてるよ。ま、よかったんだろうけど。また頭ぶつけなきゃいいけどね。

Episode264     新芸?

 毎朝、ジョギングにでかける旦那が猫ケージの扉を開けると、イッパイアッテナはまだ布団の中にいる風日のところへちょこっと挨拶に来た後、ごはんを食べに行く。
 で、食べ終わると「外が見たいよー」と云って寝室の窓をドシドシ叩く。いつもならここで風日が起きてシャッターを開けてやるんだけど、その朝はもうちょっと……といって布団の中でねばっていた。
 と、なんか聞き慣れない音がする。
 目を開けると、イッパイアッテナがテレビの上にのって壁を叩いていた。ちょうど、電動シャッターの開閉スイッチのあたりを。
 こいつ、いつも私があそこをいじってシャッター開閉してるってわかってたんだ!
 てっきりイッパイアッテナは朝、寝室の窓を叩くとシャッターが開くと思っている、と思いこんでたんだけど。一瞬「ほら、ここを押すんだよ」と云って正しい位置にイッパイアッテナの手(前肢)を持っていってやろうかとも考えたんだけど……そんな事を覚えられると面倒なのでやめた。スイッチの形状からして猫の肉球で押して開閉させるのはしんどいだろうし。
 猫ってバカだアホだと思っていると、時々「こいつホントはすごく頭いいんじゃないか?」と思えるような事をしてくれるよねー。

Episode266     だって怖かったんだもん

「うわっ!」
 突然響いた旦那の叫び声。帰省の為にみやびをバスケットにいれようとして追いかけていた最中だったから、ひっかかれでもしたかと思ったら……。
 ロフトへあがるハシゴの途中でみやびがそそうをしてしまっていた。
 みやびってばとんでもない恐がりですぐに腰くだけになるんだけど、逃げながらお漏らしするとは。
 若い時はそういう事なかったんだけど、彼女ももう8歳だからなぁ、ゆるんできたのかしら? 前回のワクチン接種の時にベッドの上で漏らしたのは例外だと思ってたんだけど、これからちょくちょくこういう事になっちゃうのかしら?
 今度はハシゴかけのぼってる最中にだよ。みやびを追いかけようとちょうどハシゴに手をかけた旦那の顔を直撃したらしい。
 なんか、出がけからケチがついた帰省でした。

Episode278     みやび、スーパーキャットになる

 ある日、扉の閉まっていないケージでお昼寝中のみやびを見た旦那が何やらわめいていた。
 何事かとケージを覗き込んだ風日が見たのが下の写真の姿のみやび。 



 一瞬旦那がやったのかと思いそう尋ねると「そんな恐ろしい事!」という返事。
 そういえば、みやびに「しゃーっ!」と威嚇いかくされても、「はい、はい」と言って平気で爪切りをする私や、気にかける様子もなく悪戯を続けるイッパイアッテナと違って、旦那はそのひと言ですくんでしまう我が家で唯一の存在(その昔みやびに手の皮を食いちぎられたせい? Episode14 選択不可? 参照)。
 だから、みやびから「体、いて〜」と寄ってきた時以外にみやびに触るなんて考えられない。
 と、いう事はみやびが自分でこのスーパーキャットスタイルになったという結論に……。
 スーパーのビニール袋で遊んでいる間に持ち手の所に頭を突っ込んだら外れなくなってしまい、パニックになって暴れ回っている間に写真の部分が本体からちぎれた、というのが真相なんだろうけど。


このページのイラストはすべて霜月楓さんから頂きました


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