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今夜の番組チェック
おかしなやつら7
Episode209 柏手……

かみつくの仕事場はとある神社のすぐ近くにある。
ある日かみつくは棚卸しの為に他店から応援に来ていたMちゃんと休憩時間にその神社の鳥居の前でお茶を飲んでいた。(缶飲料?)
神社に一礼して通り過ぎていく人を見て、心斎橋きっての天然ボケ娘、Mちゃんがこんな
ことを言ったそうだ。
「ねー、神社って確かお参りする時、手を叩くよね? 3・3・7拍子やっけ?」
コントのネタじゃないよー。
かみつくはその場で大爆笑。
でも傍から見たらかみつくの方が恥ずかしい奴になってたよねー。
Episode211 店長恐るべし
かみつくの会社には、創立以来の伝統行事がある。
『○○年度出陣式』
よーするに年度始めにぱあーっと騒いで、社員の士気を上げましょうという会社主催の飲み会。新入社員や転勤してきた人達との懇親会も兼ねていて、なかなかすごい隠し芸が出たりするので結構みんな楽しみにしているそうだ。

ちなみにかみつくのいる支店では新入社員はラインダンスをするのが伝統なんだそーな。伝説では身長187センチ体重90キロ5分刈りのバニ〜ガ〜ル(もちろん男)もいたとか。
平成14年度の出陣式でかみつくは会場に掲げてあるお題目がいつもの年と違うのに気づいた。
『平成14年度上期出陣式』
あれっ? 今まで上期なんて入ってたっけ? 不思議に思って庶務課の友達に尋ねてみたら
「ああ、あれ〜? 店長がああせえて言うてん」とのこと。
かみつくの胸にいや〜な予感が走ったことは言うまでも無い……。
そして、秋。それは予想に違わず現実と化したのだった〜!
広報板に張り出された『平成14年度下期出陣式』のお知らせ〜!
何が何でも飲みたい飲んだくれの店長主催で、今年度2度目の出陣式〜! 慣例を覆してでも飲みたいのか、○○店長!
店内を走った噂では実の所「店長自家製芋煮をつまみに飲む会」らしい、とのこと。おまけに信頼すべき筋から「店長。手打ち蕎麦の道具一式買わはったで」との情報が!
これは確実に年末に「店長お手製年越し蕎麦をつまみに飲む会」があるに違いない!
恐るべき飲んだくれパワー!
いや、その情熱をね。もーちょい仕事にふりわければあ……とは口が裂けても言えない平のかみつくだった。
Episode213 Mちゃんの言い訳
Episode209で柏手の事を3・3・7拍子と云った、と紹介したMちゃんからの弁明。
「数が3つ並ぶ(2礼2拍手1礼の事らしい)ってのは覚えててんけどぉ……三々九度って言おうとして、これはお酒のことやから違うと思て(おいおい)、言い直してんけど、違うかった?」
………………
Episode214 またまた店長の話
かみつくの勤務先の店長は生粋の江戸っ子だ。
関西に転勤になってからよく言う台詞は「関西の水はまずいね」
淀川の水だからねー。でも東京の水だってたいしてかわらんでしょ?
ということで、地下階(売り場担当者)有志による『店長に関西の水は旨いといわせる会』が発足した。第一回会合として、布引の水を水割りに使っている店に店長をご案内するんだそーな。
結局……飲みに行くのねー。
Episode215 噂話は亜光速?
かみつくの勤務先の店長は生粋の江戸っ子。そんな訳で転勤先である関西の名物『いかなごの釘煮』を知らなかった。

『いかなごの釘煮』とは春に獲れる小さな玉筋魚(イカナゴ)【細長い魚。カマスゴとか小女子(コウナゴ)ともいう】を佃煮にした物。春を過ぎると佃煮には大きくなり過ぎるので、その時期しか食べられない。どのあたりまでの住人がそういう習慣を持っているのかは知らないけれど、少なくとも風日の育った町では時期がくると町中に佃煮を煮る臭いがたちこめ、故郷を離れた親類縁者や知人に送る為に宅配業者に大量の釘煮が持ち込まれる。
で、かみつくの店で釘煮用のタッパーの特集を組んだ時に、しげしげとそれを眺めた店長。
「これ何だ?」
「え! 店長ご存知じゃないんですか?」
「うん。初めて聞いた。」
次の日――。店内のお母さん達から店長の元へ釘煮が山のように届いた。
「アサリの佃煮みたいだなー」
と、総計で2kg近い釘煮をホクホク顔で貰って帰ったそうな。
店内を駆け巡る噂は光速に近い?
Episode216 見栄?
旦那のパソコンが壊れた。修理に5万円以上かかるという。
で、修理するか、買い換えるかで悩みつつ、とりあえず偵察と称して秋葉原へ出かけていった。もしもパソコンを買って帰るなら車の方がいいのだけれど、往復とも一人で運転するにはちょっと遠いし、高速代も、ひょっとしたら駐車場代もかかる。買わないで手ぶらで帰ってくるなら電車の方がいい。と云うわけで、最寄り駅までは風日が車で送って、電車を乗り継ぐ。
でもねー、いくら風日のPCでネットに繋ぐ事はできるといっても、うちの旦那がそんな長い間PCなしで我慢していられる訳がないのよねー。サポートと連絡取ったりなんだりしている間に壊れてから既に一週間たってたし、目の前にそれまで使ってたのよりずっと性能のいいPC並べられたらたまんないっしょー。
で、偵察のはずがその日のうちにPC1台買い込んでしまった。

ホントはノート型がよかったんだけど、やっぱ高いのでデスクトップ(それでもちょっときばって液晶モニター付)を選んだ。箱ふたつでかさばるし、重いので家まで送ってもらおうかとも考えたらしいけど、CRTじゃなくて液晶モニターならなんとかなるだろうと抱えて帰る事に。
代金を支払い、品物を受け取ろうとした時、店員に
「お車ですか?」と訊かれた。
そこで何を思ったのかうちの旦那は「はい」と答えたのだ!
信じられん。電車でパソコンを買いに行くのが恥ずかしい事だとでも思ったんだろうか? 後で本人に聞いてもはっきりした答は返ってこないんだけど、どうもそうらしい。
だが慌てたのはその後。
「当店の駐車場をご利用ですか?」と訊かれて、勢いで「はい」と答えたら
「お車まで台車でお持ちします」と云われてしまった。
そんな事をされたらウソがばれてしまう!
あせって「あ、いやそうじゃなかった。実はよその駐車場です」みたいな事を口走ったら
「ではそちらまで台車でお持ちします」と云われてしまう。
結局「まだ他に寄りたい所があるからいいです」とかなんとかいって逃げるように荷物をかついで店を出たらしい。
おもたーい箱をふたつ両手に提げて秋葉原の駅まで歩き、私鉄に乗り換える時にまたヨタヨタと箱を持って歩き、電車を降りてから風日が車で待っていたロータリーまで……。
やっぱりかなり手が痛かったらしい。
素直に電車で来たと云っておけば、秋葉原の駅まで台車で持っていってもらえたかもしれなかったのにねー。
その日、XPにパソコンに名前をつけるよう要求された旦那は「今日はなんとも重かった」と入力した。
Episode217 下期出陣式
朝――
早番で出社したかみつくが、事務所ビルのドアをいつものように開けようとしたら、ドアが内側に積んである段ボール箱に引っかかって、開かない!

「何なのよ〜、これは〜!」
よく見るとその箱には『冷凍食材サトイモ』だの『にんじん』だの『ごぼう』だのと書いてある。
わかった……よぉおおく、わかりました。店長お手製芋煮くらい、いくらだって食う。食うちゃる。だから〜! お願いッ! あたしを事務所に入らせて〜! 遅刻する〜!
店長は出社するなり屋上へ立てこもり、1日中芋煮につきっきり。(もちろん飲みながら)
お昼過ぎ――
庶務課に用事が出来て、事務所ビルに行ったかみつくは、朝とまったくおんなじように段ボール箱に邪魔されたのでした。
「また何よ〜、これ〜!」
今度の箱は、缶ビールと缶チューハイの山でした。
わかったからさー。よぉお――く、わかったからさー。いいかげん、あたしに仕事させてくれない?
夕方6時45分――
屋上で華々しく『平成14年度下期出陣式』が開催されたのでした。とほほ……
Episode220 間違い探し
こないだかみつくの勤務先でこんなクイズが駆け巡った。
「問題――今日の店長には間違いが一箇所あります。さて、どこでしょう?」
午前中に事務所ビルで大流行。昼前くらいに店内でも囁かれだし、夕方にはほぼ全員が知っていたというこのクイズの答は
「エプロン。背中のロゴ入り紐止めが、上下逆さま」
かみつくの勤務先ではエプロンが制服なのだ。故に店長だって着る。グループ企業全体で行われる合同入社式でも、スーツ姿の団体の中でエプロン姿だそうだ。ちょっと(いや、かなり)イヤかも。
かみつくいわく
「いや、私らでも良くやるミスだけどさ。珍しい事ではないねんけどさ。1日中だ〜れもそれを店長に言うたげへんかったんかい、こら……。ま、私も言わんかったけどさ、ははは……」
Episode221 けったいなスクリーンセーバー
かみつくの職場の店長さんにはいつもネタを提供してもらっているけれど、彼女の職場には他にもけったいな人々が生息しているらしい。
たとえば、庶務課のおねえさん。彼女が事務所で使っているパソコンにはいつも一風変わったスクリーンセーバーが使われているそうな。
例えば「旨茶と生茶とまろ茶のロゴが交互に浮き出る」とか「みんなのたぁ坊が斧でキティちゃんの頭を叩き割る」とか。
一体どこでそんなものを見つけてくるんだか、というのもあるけれど、職場のパソコンにインストールする?
Episode223 ノリ過ぎた男?
またかみつくから職場がらみのネタを提供してもらいました。以下は風日がちょこっと手をいれたかみつくからのメールです。
うちのポチ(かみつくのパソコン。その他の話収録のEpisode202参照)の生みの親は、しっての通りかみつくさんの同僚。
このお人。お人よしというかなんというか、とにかく乗せやすい。

ポチをもらった時も
「パソ買うとしたらノート型とデスクトップ型、どっちがいいか?」
なんて他愛の無い質問から始まって、ついにポチをあげるわてなとこまであっちゅう間に話がいった。5分もかかってなかったと思う。
あとで奥さんにかなり叱られたそうな。ただで譲るとはなにごとよーって。
この前も「また奥さんに叱られたー」ってへろへろしながら言うから何かと思ったら、パ
ソの印刷用紙を買いにいった電気店で「つい売り場の人の口に乗せられて(本人談)」38万円のプラズマTVを衝動買いしちゃったんだとさ。おいおいおい。
しかし先日。
これはへろへろ〜で済ませられないものをまたもや「ついセールスのおっちゃんの売り言葉に買い言葉で(本人談)」買ってしもうたそうな。
マンション――3480万円!――
さすがに奥さんに愛想付かされて、現在家庭内別居状態。口きいて貰えず、お弁当も食事も作ってもらえずかなりこたえてるみたい。ま、いい立地の新築のマンションだから多分正式にご購入ってことになるんだろうけど。
フロアの皆に「変な先物取引なんかに引っかからないでくださいよ?」って心配されても「大丈夫。わし自分の興味のあるものしか衝動買いはせんから」だと。
プラズマTVの訪問販売とかあったら、絶対ひっかかるんだろーなァ。
Episode224 やっぱり、きた!

Episode211 「店長おそるべし」で、かみつくの職場に流れたある情報。それは
「店長。手打ち蕎麦の道具一式買わはったで」
だった。その時、かみつくの職場の者達は思ったものだ。
「これは確実に年末に《店長お手製年越し蕎麦をつまみに飲む会》があるに違いない!」
そして12月も半ばのある日、職場の広報板にお知らせが張り出された。
《12月30日。店長お手製手打ち蕎麦を食べる年越し飲み会》
庶務のお姉さん曰く。
「店長はねー。31日にしたいってごねやってん。でもさー、ほら、うち、元旦営業に
なってもたやん? フロアの皆は31日の夜は、新春お年玉市の準備で忙しいんですからだめですって営業統括部長と、営業管理課長と、商品管理課長と、庶務課長と4人がかりで怒られてな。泣く泣く30日で譲歩しやってん。
『30日じゃー年越しの気分が出ないじゃないか』
って、店長まだすねてはる」
いい年した親父が、んなことですねるなよ……、とはかみつくのつぶやきである。
Episode227 神さんの挑戦 4
22歳か23歳の頃の話らしいけど……

居酒屋で職場のみんなと飲んでいた神さんは「それ食べたら100円やる」と云われて刺身の盛り合わせに添えられていたワサビの大きなかたまりをイッキした。
本人いわく、
「はじめはなんともなかった」
そうだ。が、衝撃は後からやってきた。
神さんが想像していたように『うっかりワサビをつけすぎた刺身を食べた時みたいに、鼻がツンとして涙がにじみ出す』なんてものじゃあない。
一瞬にして強烈に気分が悪くなった。
アカン!
緊急事態である事をさとった神さんは挨拶もそこそこにまだ盛り上がっている宴会の場を後にして、店から一歩出たとたんに……吐いた。
不思議なもので吐いたとたんに気分スッキリ。とはいえ、今更戻る訳にもいかない。で、近所の本屋へ寄ってしばし立ち読み。
その帰り道――
先程神さんが
狼藉を働いた居酒屋の前を通りかかると、店員さんが汚物を片付けていた。店の真ん前でされたんじゃーねェ、営業妨害だよホント。
悪い事をしたなー、と思いつつ素知らぬ顔で通り過ぎた神さんだった。
神さんってば学生時代にも友達に「それ舐めたら10円やる」と云われてアニメカラー(セルに色を塗る為のアクリル系の絵の具)を舐めた事があるんだよー。でも、その話をアニメ科のK先輩にしたら「10円? 俺は500円もらってアニメカラー3色舐めたぞ」と云っていた。舐める方も舐める方だけど、そんな事にお金を出す方もどうかと思う。それにしても、アニメ科って……
Episode229 目覚まし

のこは寝起きがとっても悪い。普通の目覚まし時計だと音が鳴っている事にすら気づかずに寝ている。
で、店員さんが「これなら絶対大丈夫です!」と保証してくれた5千円もする『ちゃんと止めるのにちょっと手間のかかる大音量目覚まし時計』を買った
1日目――
目が覚めたら、目覚まし時計の電池が抜かれていた。本人は覚えていないのだが、アラームが鳴った時に時計のカバーを開け、電池を抜いてしまったらしい。
2日目――
初日と同じだった。
3日目――
簡単に電池を抜く事ができないように時計のボディをガムテープで封印した。
起きた時には時計が壊れていた。どうやら壁に投げつけられたらしい。
犯人と目される人物に犯行時の記憶は残っていない。
Episode230 どうする?
「電車に乗ってるんですよ……」
朝目覚まし時計を止めたとたん、旦那がしゃべりだした。

旦那がボーッとしてたら風日にポンポンと肩を叩かれた。『この駅で降りるんやな』と、風日の後について電車を降りた――とたん、
『あ、ここじゃなくてもうひとつ向こうの駅や』
と、思った旦那は回れ右してさっき降りたばかりの電車に乗り込んだ。
が、閉まったドアの窓から駅名を確認して、やっぱりその駅で降りるべきだったと気づく。
まわりは結構混雑していて、合図をして旦那がついてくるのを確かめていた風日は、そのまま後ろに旦那がくっついているものと思いこんで改札へ向かっている。
電車が動き出した――
「二人ともケータイ持ってないし……。どうする?」と訊く旦那。
「そういう夢をみた訳?」
「うん」
「回れ右するにしても、なんで一言私に声かけてから乗らへんの?」
「この駅ちゃうと思たとたん反射的に戻ってしもたんや」
「…………」
頭を抱え込む風日。そして
「いかにもあなたがやりそうな事で怖いわ」と云うと
「そうやろ。まるで俺の性格を綿密にリサーチして作られたような夢やろ」ときた。
これは、旦那と出歩く時には幼児を連れ歩く時みたいに目を離すな、という天の声?
Episode231 年越し飲み会
かみつくから送られてきた時のタイトルは「『店長お手製手打ちソバをつまみに飲む年越し飲み会』の顛末[〜!」
そっちの方が面白いとは思うけど目次に載せるにはちょっと長いよ。
それは夕方の休憩時間から始まっていた。

4時半――
「お茶お茶〜」
と、かみつくが休憩室に入っていくと
「こっちこっち!」
の声が。恐る恐る横を向くと……
ねじりはちまきでソバを切る店長と、隣で
茹[で釜をかき回す会計課長。更にその隣では営業統括部長が必死にネギを刻んでおり、庶務課長が出汁の入った鍋をかき混ぜ、とどめに商品管理課長が楽しそうに小エビのかき揚げを並べていた。
「はーい、向こうでどんぶり受け取って、順番ね〜」
「何なんですかッ! このメンバーは!」
「えー。事務所ビルに残れるメンツはこれしかおらんやろ? あ、七味はそっちね」
「そりゃそーですけど……」
マジこのソバ食わんかったら、ボーナス査定どころか、定期昇給もなくなるかもしれへん……と、思ったかみつくだった。
そのときにはまだ、皆さんしらふだったみたいだけど。
7時前――
すでに出来上がってる人多数。
「今日は良くがんばったよー」とか云いながら、
熱燗[(ソバを茹でてた釜にいつの間にか熱燗機が)取り囲んでいっぱいやってるお店のえらい(はずの)人達。
なんのかんの言いながら、えらいさんたちが楽しんだ飲み会だったのでした。
でも、ソバはうまかったよ。との事。
今回のかみつくからのメールには
「ところで。かみつくさんはフロアのお引越しで、Bフロアに移動です。
そのフロアには店内にその名をとどろかす漫才トリオがいるんだよな。その名もトリオ・ザ・フォーティーズ。
よりいっそうへンになってゆくかみつくさんの周辺ルポをお楽しみに〜!」
という追伸がついていました。乞うご期待?
このページのイラストはすべてHACTIONの霜月楓さんから頂きました