僕は僕にしか見えないものを見 僕は僕にしか聞こえないものを聞く そして僕は風を嗅[か]ぎ 大地を感じ 星に語りかける 時のない世界へ 連れて行ってくれと
ひとりぼっちの夜
窓を開けて スモッグの向こうに星々をさがしてみる 遠慮がちな彼らは 静かな微笑みをたたえて 街を見おろしている 灯りを消して 銀色の月の光を この手でつかまえてみる それは一瞬 妖精に姿を変え クルリととんぼをきる ねェ 君の髪にさわらせて どうして そんなに綺麗なの?
ガラスの破片
虹色に光っていたの お日様と仲良しなのね だって キラキラしてるもの すべすべしてて かわいいの ちいさな ちいさな 星のかけら 願いをかけたらかなえてくれる? ポッケの中の ちいさなひみつ
冷え冷えとした夜気が 私をつつむ すきとおった夜の向こうに 真っ黒な 闇 しっとりとした夜露が 私の足を濡らす 夜の女王が 闇の精霊が 私の心と体を とりこにする
狂気
彼にはわかっていた 近づいてくるものが何であるのか 彼には聞こえていた ヒタヒタと迫り来る足音が この真の闇の中で それは それは 今にも彼の身体に 触れようとする――
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