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今夜の番組チェック

はじまりの炎


はじまりの炎が 光と影をかもし 世界を形造った
生まれたばかりの風が雲を呼び 輝ける稲妻をひらめかせた
天の轟きは雨を誘い 熱い大地をなだめた
水の調べは生命いのちはぐくみ 大地の子らは 天にがれた


おしまいの炎が 光と影をかもし 世界をほうむり去った
哀しみをうたう風が雲を呼び 輝ける稲妻を閃かせた
天の轟きは雨を誘い 熱い大地をしずめた
水の流れは大地えぐり すべての生命いのちは虚無へ還った……






星河せいかの源泉


月影浴びし マウニの乙女
長き黒髪 風にき ひとり座りて涙する
愛しい若者 いま 何処いづこ
はるか彼方の黄泉よみ世界くに

一夜ひとよ泣き 二夜ふたよ泣き 三夜みや泣いて
四夜よんや泣き 五夜ごや泣き 六夜むや泣く

あふるる涙 河となり
九夜きゅうやのちてんに燃ゆ

あめに輝く 瀬となりぬ






ヴァルガスとアルスラヴィンの譚詩曲バラッド(抜粋


その恐れを知らぬ咆哮ほうこう
かの音高き雄叫おたけび再び聴かるる事なく
勇猛なる巨竜のこうべは哀しみの底に沈み
輝くしろがねうろこは降る雨のごとくこぼたれた
闘いの歓喜も
狂おしき熱情も
友の死と共に去り
ただ冷たき哀しみのうちに
炎の国へとはばたく
力無き翼の 最後の飛翔――!
遙か西のかた
炎の衝立ついたてと呼ばれし高き峰々を越え
生を受けし故郷くにへと……






故郷をしのぶ戦士のうた


流れの間に間に消えてゆく
水泡うたかたほどのこの命

誰に捧げて散らせよう
遠い故郷ふるさと 花の野辺 朝露光るその中に

我を待ちわび立つ乙女
微笑み永遠とわに守らずや





白龍伝説


おおきな おおきな 湖に 白い鱗の龍が
世界を震わすえ声に 応えて集うは 黒い雲
冷たく青い湖の 水より更に青い眼で 天空にらめば稲光
おおきく強い尾を振れば 竜巻さえも巻き起こす

けれど かの龍 その神通力ちから ふるいみせたる事はなく
穏やかなりし 日を送る

いとし子達よ たたえたまえ
おのれの力を知るが故 龍の忍耐強きこと
そして刻めよ その胸に
龍の忍耐試すなかれ 龍の力を疑うなかれ






旅立前夜 (エルシアードの決意)


旅立とう 夜明けとともに
道は険しく はるかに遠いけれど
我が家はあたたかく 父母ちちはははやさしいけれど
炎熱の砂漠も 氷の山も 踏み越えゆこう
砕け散った悪夢を 拾い集める為に
放たれた破片かけらが 現実うつつと混じり合う前に

心はおびえ この身は震える
両のまなこには あふれ落ちそうな涙
けれど朝がくれば 
僕は笑顔をむけるだろう
いってきます と
守りたい人達に
僕をいつくしんでくれる 故郷ふるさとのすべてに






光と闇の営み

あたたかな光が 凍えた心と体をあたため
 見失っていた道を照らしてくれる
やわらかな闇が 疲れた心と体をつつんで
 すべてを癒す眠りを運んでくれる
昼の光が木々を育むように 夜の露が大地を潤す
朝がきて 夜がくる その営みが命を与える

強烈な光が 乾いた肌と心を叩き
 生きようとする意志をはぎとる
冷たい闇が 怯える孤独な心にささやき
 死を望む狂気へ追いやる
昼の眩しさがあきらめを生むように
 夜の暗さが恐れと不安を生む
朝がきて 夜がくる その移ろいが命を奪う 

あした――
母なる大地がお産の血でその身と海 空とを染めあげ
 太陽が生まれる
夕べ――
輝ける息子は 母の手で引き裂かれ
みずからの血で天地をあけに染め
 大地に精子たねを落とす
夜がきて
月は太陽が焦がした黒い道を浄め
 闇の中に癒しの手をのばす
また太陽が生まれて死に
 銀の女神は装いを変えて天空を渡る
それが世界の営み 命のことわり

昼と夜 光と闇 その交わりが命をめぐらす







ルシの歌う子守歌


おやすみ おやすみ ぐっすりおやすみ
おやすみ おやすみ ゆっくりおやすみ
静かな夜に――

闇の静けさ怖いなら 僕が歌ってあげるから
ずっとずっと 君のそばで
小鳥の歌が 朝告げるまで


おやすみ おやすみ ぐっすりおやすみ
おやすみ おやすみ ゆっくりおやすみ
嵐の夜も――

風のえ声怖いなら 僕が歌ってあげるから
ずっとずっと 君のそばで
夜明けの光 射し染めるまで


おやすみ おやすみ ぐっすりおやすみ
おやすみ おやすみ ゆっくりおやすみ






銀翼に乗って


舞いあがる 滑ってく 空へ 風の住処すみか

ふれてくる 笑いかける 空が 風の精達が
たわむれる 歌いかける 空が 風が僕らに

天翔あまかける銀翼の上 陽光きらめきが跳ね踊り
僕の心に飛び込んで はじける さんざめく

僕の中で とけていく 空が 風が
僕の心が ひとつになる 空と 風と――


舞いあがる 滑ってく 心が 空の彼方へ

ふれてゆく 感じてく 空を 世界のすべてを
包んでく 包まれる 空に すべてのものに

きらめく銀翼に乗り どこまでも飛んでゆく
僕の心が歌いだす ふるえる めくるめく

何もかもが とけていく 空も 心も
世界中が ひとつになる 束の間 永遠――







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